「あーーーっ!!!」



ハル兄ママの突然の大声が響き渡った。



「……ふぐっ……ご、くんっ」



びっくりしたあたしは、牛乳噴射を寸でのところでこらえる。



「げほげほっ、ど……どーしたんですか、おばさん?」


「眞緒ちゃん、ごめんっ」


「はい?」


「プレゼント! 忘れてきちゃった!」



顔の前で両手を合わせたハル兄ママが、ぺこりぺこりと頭を下げている。