「お誕生日おめでとう! 眞緒ちゃん」 「ありがとうございます」 「ごめんねー、おばさんだけで」 「あはは、いえいえ」 明るく答えたつもりだけど、笑顔がぎこちないのが自分でも分かる。 あたしとハル兄がもう連絡を取り合っていないこと…… おばさん、知ってるのかな。 「のど乾いちゃった」 さりげなく視線を外して、冷蔵庫へ向かう。 いつものように牛乳を飲もうとすると……