「……遠距離恋愛って、思っていたより難しいんですね……」 燃え尽きた花火を指先でいじりながら声を出す。 「あたしだけがすごく好きなのかなとか、あたしのことは気にしてくれないのかなとか、もやもやがいっぱい心の中に広がっちゃって……なんだか、上手くいかないんです。メールも電話も……来ないし」 菜月ちゃんも紺野さんも、 唯衣さんも流川さんも、 お互いに近くにいられるからこそ、ああやってラブラブでいられるんだよね。 「……寂しいな……」