「……落ちちゃいましたね」 「うん、あっという間だったな」 ……もしかしたら、あたしとハル兄の恋も。 こうして静かに終わってしまう時が来るんだろうか。 メールも電話も、そのうち完全に無くなって。 お互いの生活を、知ることもなくなって。 「眞緒ちゃんさ、ひょっとして彼氏とうまくいってない?」 「……え?」 「友達カップルを眺めてる時も花火の最中も今も、ふいに寂しそうな顔するからさ」 「……」 あたしの様子に……先輩、気づいてたんだ。