甘い××の、その後に。 love you,baby☆



「……」


「眞緒ちゃん? どした?」



一瞬黙り込んだあたしの顔を、先輩がのぞき込む。



「いえ……その、花火、キレイ……ですね」


「うん、キレイだね」



最後の線香花火を持って並んでしゃがみこむと、


あたしと先輩の手元だけが明るく灯った。



波音が、暗闇の浜辺に響く。



丸くて小さな灯がぽとりと落ちると、


淡い月明かりに反射する波の色しか見えなくなった。