「ごめんなさい。2度も足を運ばせちゃって……」 「いいのいいの」 「なんかあたし、気づくと先輩にお世話になってますよね……」 「運命かもよ?」 「……え?」 顔を上げると、先輩はふっと笑った。 「もうちょっと早く出会ってればなー」 コンビニのドアを開きながら、 先輩はひとり言ともつかない声でつぶやいていた。