「えっと、お腹すいちゃって。コンビニでご飯を買ってこようかと思いまして」 「もしかして、また友達に置いてけぼりにされた?」 「はは……そうなんです」 頭をかいて笑うと、先輩もくすくすと笑った。 「じゃあ一緒に行くか。この辺って街灯が少ないから女の子一人じゃ危ないし」 「あ、でもすぐそこだし大丈夫です」 「ダメダメ。夏休み中だから他の大学の連中も多いし、変なナンパ野郎もいるからね。連れ去られたらイヤでしょ?」 「う……」 そういえば、にぎやかな声が外から聞こえてくる。