東京から戻って3日が経つけど、
ハル兄とはメールも電話もしていない。
いつもあたしからするのが普通だったから、ハル兄からの連絡がないっていうのはいつも通りって言えばいつも通りなんだけど。
今回は、何かが違う気がする。
“自信ないよ……。あたし……遠距離続けるの、自信ない”
あの時そう言ったあたしに、ハル兄の返事はなかった。
朝、アパートを出る時のハル兄の顔も、徹夜明けの疲労に包まれているだけで。
駅に向かう途中も、会話らしい会話はほとんどなかった。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…