仕方なく自由席を買ったオネエと、
当然のように自由席購入済みのあたしは、一緒に新幹線ホームへ上った。
「こっちあいてるわよ。いらっしゃい」
「……」
わざわざ距離を置いていたのに、空席を見つけたオネエに大声で呼ばれてしまって。
案の定、周りの人からかなりの注目を浴びるはめに。
「あ~、楽しみだわ~、久々のTOKYO」
浮かれるオネエの隣で、
「ま、いっか。楽しみだなー、あたしもっ」
他の人の視線は気にしないようにして、あたしもハル兄に想いをはせる。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…