「気合い入ってるね」 「今日は特別な日だからね。なんたってアタシの誕生日よ」 「え? そなの? おめでとう。で、何歳?」 あたしの言葉を無視して、ゴールドのバッグの中から、さらにゴールドの財布を取り出すオネエ。 画面をのぞくと、東京までの切符を買おうとしている。 「あれ? オネエ、これから東京に行くの?」