「アンタ達、時間ある? 今夜は早めに上がろうと思ってたんだけど、特別に占ってあげるわよ」 最終の新幹線までは、まだ少し余裕がある。 「占ってもらおっか、ハル兄」 「そうだな、たまにはいいだろ」 オネエの言葉に半ば操られるようにして、あたしとハル兄は椅子に腰掛けた。 タロットカードを扱っている時のオネエは真剣そのもの。 こくんと唾を飲み込んで、あたしもカードに集中する。 隣のハル兄も、黙ってオネエの手元を見つめていた。 「出たわ。これがアンタ達の近い未来よ」