「冗談よ。この子から先生になったって聞いたわ。その容姿だから、もう何人もの小娘を泣かせてるんじゃないの?」 オネエの言葉にむっすりと眉をひそめているハル兄の横顔を、 あたしは、ハラハラというよりもむしろ、まじまじと見つめてしまった。 ……そうだ。あたし、忘れるところだった。 ハル兄は誰が見てもイケメン先生で。 女子生徒に人気が無いわけがない。 信じていないわけじゃないけど、 メールや電話だけじゃ、普段のハル兄を知る事はできないんだ。