商店街に差しかかると、 「目立つな、やっぱり」 「オーラが違うよね」 肉屋さんの前に、でっかいドレス姿の人がいる。 「ひかえるって言ってたじゃん、肉」 後ろから声をかけると、オネエは驚いた顔で振り向いた。 「見てただけよ。あら」 立っているのがあたしだけじゃないことに気づいたらしい。 「何ヵ月ぶりかしら?」 「どーも」 「相変わらずイケメンね」 「どーも」 「なによ。どーもどーもって。NHKにでも就職したの?」 「……」 しばき、しばかれた間柄ゆえの微妙な空気が流れている。