「バーカ」 ――コツン。 「……?」 頭を何かでこつかれて、そーっと顔を上げると、 リモコンを手にしたハル兄が立っていた。 「オレめがけて吹っ飛んできたぞ、これ」 その声とともに、テレビ画面が落とされる。 「顔面攻撃が得意だよなぁ、眞緒は」 「え? もしかして……当たった?」 「いや、寸でのところで避けた」 隣に腰掛けたハル兄が、思い出したように笑い出す。