「同じじゃなかったか?」 苦笑したハル兄は、あたしの頭をくしゃっと撫でた。 少しだけ、照れくさそうに。 この気持ちって……そういうことなのかな? 経験がないから、分からない。 ――だけど。 「……たぶん……同じなんだと思う……」 なんだか恥ずかしくて、ハル兄の胸の上で顔を伏せて小さくつぶやいた。 そんなあたしの髪を、ハル兄の指が優しくすいていく。 首筋や、耳や、ほっぺとか、 時々、素肌をかすめる体温にぴくんっと反応してしまう自分が恥ずかしくて。 なかなか顔が上げられない。