「あたしね、今ね……」 「うん?」 「……何だか、ドキドキしてるの」 どうしてだろう。 あたし……今日は少し変。 あの時と同じ、ハル兄の胸の上にいるのに。 全然眠くならない。 それどころか、 髪や背中の上に置かれたハル兄の手が動くたび、 恥ずかしいほど願ってしまう。 もっと……触れてほしいって。 もう1回……キスしたい……って。