「ゴロゴロ再びー!」 満腹になったところで、ピンク色のじゅうたんの上で転げ回ってみる。 落ち葉のような柔らかさはないけれど、 ほんのり薫るピンクの花びらは、その色と同じくらい、優しくあたしを彩った。 「そのうち同化しちまうぞー。桜色に」 花びらまみれのあたしを眺めて、後ろ手をついて座ったままのハル兄が苦笑する。 「ハル兄はやらないのー?」 ゴロゴロゴロ……。 側らまで転げてからうつぶせで見上げると、青空をバックにしたハル兄はくすくすと笑った。