奏「ご飯、出来たで~」


寮中に響く大声で叫ぶと、バタバタと足音が響く。


ガチャッ


柚臣「「ハンバーグっ!!」」


奏「明日は、2人の大事な日やからなぁ~。奏ちゃん特製ハンバーグやで。」


平「あれっ?何で2人のだけ、ハートなんだよ。」


奏「2人がラブラブ出来るように、ハートにしたんやでっ」

ニカッと笑うと、得意気にピースする。

臣「お前は、何て出来た子なんやぁ~。」


柚「ありがとうなっ!!ごっつ、嬉しいで。」


「「いっただっきま~す」」


パクッ


柚「旨いやん!!」

みんなが、一斉にウンウンと頷く。


奏「ほんまっ?!よかったぁ。」


臣「決めたっ!!お前は、嫁にやらんで!!」


奏「何でやねんっ!!」


臣「お前は、一生、俺らの家政婦やぁ~。」


昂綾佳平大隆柚
「「さんせ~ぃ」」

みんなが、一斉に右手を高々と上げる。

奏「そんなんイヤやぁ~。」


笑い声が響く。

いつもと変わらない風景。

心の中の不安さえ、消し飛んでいくように。

それぞれの思いを胸に、夜は更けていく。