奏「ちょっ、2人共、近いわ…」
怯える奏に、2人は更に近付く。
臣柚「「奏っ!!」」
奏「はいはい…まず、落ち着こうや。」
2人をなだめて、ふぅっと一呼吸付く。
奏「花は、かさばるし荷物になるからあかんと思う。身に付ける物なら、えぇんちゃう?指輪とかは早いと思うから、ピアスとかブレスとか…高価だと受け取りづらいから、手頃な値段の物な。でも、一生懸命選んだ物なら、何でも嬉しいと思うで。」
臣柚「「ほぉ~」」
ウンウンと頷く。
柚「よっしゃ~!」
臣「プレゼントで、ハート・キュ~ン作戦やぁ~」
臣柚「「待っとれよ~鈴華ちゃ~ん!」」
両手をぐぐっと、空に向け叫ぶ2人を、みんなは困り顔で見つめた。
隆「奏、前日の夕御飯は、美味しいの作ってやろ?」
こっそりと耳元で話す隆太に、笑顔で頷いた。


