愛してんで



ドタドタ


昂「おばちゃん!!奏はっ?奏、帰って来てるんかっ?」


昂の形相を見て、時計に目を移す。
針は、6時半を過ぎていた。


おば「昂君・・・」


昂を見つめる目は、不安に溢れていた。


大「何かあったのか?」


タオルで拭いていた3人の手が止まり、昂と佳康を見る。


綾「ただいま。おばちゃん、タオル貸し・・・どうした・・・?」

びしょ濡れで帰って来た綾が、重苦しい雰囲気を感じ取った。


佳「・・・奏が・・・帰って来てない・・・」


平「・・・まだ、6時半だろ。ガキじゃねー『今日は、駄目なんだよっ!!』


からかう様に平良が吐き出した言葉に、佳康が声を荒らげる。