昂「雷・・・雨・・・」


寝ぼけて働かない頭を奮起させる。
何か気になる。


ドンドンドン


佳「昂、昂!!」


佳康が、昂の部屋の扉を激しく叩く。


ガチャッ


昂「・・・佳康・・・」


扉を開くと、佳康が眉間に皺を寄せて立っていた。


佳「かっ・・奏・・・」


昂「奏や・・・佳康、今、何時やっ!!」


佳「今・・・6時・・・」


昂「奏は、帰って来てるんか?」


ぶんぶんと頭を横に振る佳康の隣をすり抜けて、1階への階段を駆け降りる。


佳康も、すぐに昂の後を追い掛けた。