綾「緒里、さっきみたいな態度、止めろよ。」


緒「はっ?!何が?」


綾「はっ?!って・・・奏に取った態度。失礼だろ。」


緒「何で、私が怒られるの?」


綾に絡んでた腕をほどき、緒里は拗ねる。


緒「聞いてないもん!一緒に住んでるなんて・・・何で言ってくれないの?」


綾「何で、寮の事お前に話さないといけないんだよ。」


緒「私は、綾の彼女でしょ?綾の事、何でも知りたいもん。私と一緒にいない時、不安なんだもん!!」


緒里が、涙声で叫ぶ。目に溢れ出した涙は、今にもこぼれ落ちそうになってる。

綾「・・・俺は、お前の彼氏だけど、お前の物じゃないから。不安になるって事は、俺を信用してないんだろ・・・」


大きく溜め息を付く。


緒「もう、いい!!帰る!!」


ぐいっと涙を拭って、緒里は走り出した。


綾は、緒里の背中を見送ると頭をガシガシとかきむしった。

綾「ムカつく!!」

足元の空き缶を、強く蹴り上げた。