ダイニングルームに、コーヒーの香ばしい香りが漂う。
おば「あらっ!えぇ匂いやねぇ~。昂君、おはよう。おばちゃんも、頂いて良い?」
コーヒーの香りに誘われて、おばちゃんが笑顔で近づく。
昂「おばちゃん、おはよー。もう少し待っててな。」
おば「昂君、お昼は何が食べたい?」
昂「学校休みやから、自分で作るで。おばちゃんは、ゆっくりしぃや。いつも、俺等の世話で大変なんやから。」
おば「フフッ。ありがとう。ほな、お言葉に甘えよかな?」
おばちゃんは、一つに結んでいた髪をほどき、背伸びをした。
おば「あらっ?そういえば、奏は寝てんのかしら・・・?」
昂「奏?あぁ、アイツなら、さっき出掛けたで。港に行く言うとった。」
おば「港・・・?」
おばちゃんは、昂の言葉を聞いて、カレンダーを見た。


