奏はシャワーを浴び、ソファで紅茶を飲む。


奏「今日は、海まで行かな…」


外を眺めながら、呟く。


カップをシンクへと下げ、部屋に戻り着替える。


玄関でサンダルを履く。


昂「どっか行くんか?」


振り返ると、寝癖を付けた昂が立っていた。


奏「おはよう。今、起きたん?ちょっと港の方まで、探検してくんねん。」


昂「そうか…一緒に行こか?」


奏「大丈夫やで。子供やないねんから… 」


ニッコリ笑う奏につられて、昂も優しく笑う。


昂「何かあったら、電話しぃや。気を付けるんやで。」


奏「ありがとう。ほな、行ってきます。」


昂は、右手をヒラヒラ振り、奏を見送った。