隆「見てたんなら、手伝えよ。」


平「マジ、あり得ねぇ~んだけど・・・」


どうやら、2人は彼等を知ってるらしい。


隆「奏、さっき言ってた1コ上の一応、先輩」


臣「お前っ、一応って何やねん。俺、山神 臣(ヤマガミ シン)」


柚「俺、植田 柚(ウエダ ユウ)」


昂「大渓 昂(オオタニ コウ)」


奏は、ペコリと会釈をした。


平「これで、寮生全員ってわけ。帰るか。」

突然の出来事に、キョトンとしていた奏を促す。


先を歩く4人にくっついて歩くと、左手が軽くなった。


昂「持つよ。重いやろ。」


スタスタと歩き出した昂の右手には、奏が持っていたビニール袋が揺れていた。