愛してんで



隆「燿ーっ、潤ーっ、千里ーっ、めーしーっ。」


隆太の声が響く。


ドタドタと廊下を走る音が、リビングの前でピタリと止まった。


燿潤「「すごぉーい!!」」


テーブルに並べられた料理に、2人は目を輝かせ、席に着く。


奏「千里さんも、一緒にどうぞ。」


奏に促され、軽く会釈をすると、千里も席に着く。


綾「じゃぁ、パーティー始めますか?」

燿潤「「はぁーい」」


平「これ、みんな取って!!」


クラッカーの入った袋を、みんなに回すとそれぞれ色とりどりのクラッカーを、手に取る。


奏「せーのっ!!」

『merry Christmas』
『『パーン!!!』』


天井に向けて、音だけのクラッカーが、一斉に鳴る。


燿「かなちゃん、食べてもいぃ?」


奏「えぇよ。」


潤「まま。かなちゃん、おりょうりじょうずなんだよ。」


2人は、ニコニコしながら料理に手を伸ばす。


昂「千里さん、食べて下さい。」


千「いただきます。」


千里が、料理に手を伸ばした時……


『パーン!!』