愛してんで



『あ゛あ゛あ゛ーっ』


寮に、大声が木霊する。


奏「んぅ…」


隆「うるせっ…」


眠たい目をこすり、周りを見渡すと、みんなが2人を覗き込んでいた。


昂「何しとんねん。」


ソファーで、奏が隆太を抱き締めている状況に、寝ぼけた頭が一気に目覚める。

奏「!!」


隆「!!」


臣「お前を、そんなふしだらに育てた覚えないぞっ!!」


柚「うちの娘に、何しとんねんっ!!」

臣と柚は、奏を隆太から引き剥がすと、奏を抱き締めた。


奏「あんたらの娘になった覚えも、育てられた覚えもないっちゅーねんっ!!」

柚臣「「お前は、嫁にやらんぞっ!!」」


2人は、ギロリと隆太を睨む。


隆「誤解だってっ!!」


昂「過保護なオトンやな。」


綾「残念だったなぁ~」


平「ふ~ん、隆太がねぇ」


大「やるじゃん。」

佳「これから、大変だなぁ~。」


隆「誤解だっつーのっ!!」


柚臣「「奏は、嫁にやらんぞっ!!ぜぇぇぇぇったいに、やらへんからなぁーっ!!」」


奏「なんでやねんっ!!」


騒がしく、クリスマスの朝を迎えましたとさっ。