こんな時間に誰が…


恐る恐る近寄ってみる


―――――――ん??


ベンチに座りボーッとする女の人の姿がやけに小さく感じて……


それに横顔が悲しそう


泣いているようにも見えて…


さすがにほっておけなくて声をかけた


「あ、あの!!!」


すると女の人はビックリした様子でこちらをぱっと見た


「……何??」


冷たく低めの声で言った


あぁ、やっぱり


月明かりと星の明かりに照らされて頬がピカピカ光っている


何故かその姿の方が私には星よりも綺麗に見えてしまって…


思わず見とれてしまった


そんな姿に気づいたのか彼女は手で頬を拭った


「な、何で泣いてるんですか…?」


「星がキレイだから?」


と、力なく笑う


「こんな時間に何してるの??」


「帰り道に寄ってみました」