ぴゅあ ぶるー×Deep blue

「不安じゃない?」

そりゃあ、場慣れしてないから、どうしていいのか、わからない不安はある。

でも、シオウを縛り付けておくのは気がひける。

「大丈夫」

「そう?なら、ちょっと行ってくる」

あたしはうなずいた。

「じゃあ、待ってて。ここに、いてね」

あたしは、うなずく代わりに、笑った。

笑い返してくれて、背中を向けて。

今は、まだ、次の瞬間がある。

でも、今日の最後には、もう、次を望めない時がくる。

あたしは手すりに寄りかかった。

大きなため息をつく。