いつも見る夢がある。 決まって見る。 暗い闇の中、泣き叫ぶ人々の声とあちこちで崩れ落ちる人。 鋭い刃が私に向かって来た時、目の前には黒いコートを着た男。 「 」 いつも、ここで目が覚める。 顔も名前も解らない。 あの時私に放たれた言葉も聞き取れない。 また、あの夢を見る。 ――――あぁ、今日も貴方にお礼が言えない