『髪、二つに結ったの?』

「うん。」

『なんで?』

「私はあくまで子供なんだから
 見た目だけでも子供っぽくしないと。」

『そういう事考えるとこが
 子供っぽくないんだよ?
 普通の餓鬼ならそんな事考えないよ?』

「あ。そっか。
 教えてくれてありがと。
 これからは
 そういう事考えないようにしてみる」

『あぁ、うん…
 あのさ?急に話が変わるけどさ?服さ?
 そんな趣味だったっけ?
 黒の段フリ ドレスワンピース。』

「非常識な格好で出歩いていれば、
 誰も近づいてこないだろうと
 思ってこんな服にしてみたんだ。」

『非常識って…』

「え。
 私、何か間違った事言った?」

『さぁ?』

「なによ、それ」

私の話し相手は
ティロッテちゃんだけ。

だけど、他の人間が私を見れば
独り言を永遠に言い続けている痛い少女。