「ティロッテちゃん、
 もういいよ。これ以上殴ったら
 その人死んじゃう。」

『じゃ、いっその事さ? コイツをさ?
 殺しちゃえばいいんじゃない?』

「駄目。
 財布取って逃げよう?
 これで服が洗濯できるし
 服買えるし、ご飯にありつけるんだから」

『…。
 しょうがないな…。
 璃ヰがそこまで言うならやめるよ。』

「ありがと、ティロッテちゃん」

私があの人間から奪った財布には
15万6千円"も"入っていた。