『・・・誰?』

「あたし。」

『芽紅・・・?』

「そーだよ。」

がちゃ。

とりあえず、鍵は開けてくれた。

真っ暗の部屋に、入る。

「・・・瑠輝・・?」

「んできたんだよ。・・ってお前っ・・。」

「ん?」

「目ぇ腫れてんじゃねーか、何があったんだよ。」

「これ?」

ったく、誰のせいだと思ってんの?

アンタのせいよ!

「誰のせいか教えてあげよっかぁ。」

「お、おう。」

「アンタのせい。」

「お、俺?」

瑠輝は、ぽかーんとしていた。

コイツ・・・自覚ないな・・・。

「ねぇ、なんで、先輩と上手くいったんだろ?とか言ったの?」

「だって、呼び出されたんだろ?御弘先輩に。」

「そうよ。告白された。・・・でも、断った。」

「はぁ?なんでだよ。」

「アンタが、アンタが・・・。」

“好きだからでしょーが!”