ぜーぜーはぁはぁ、

やっとの思いで席に着く。

ふと、目にした今日の日付。

はぁ・・・

もう、18日かぁ・・・。

早いなぁ・・・。

「仮、も終わりになっちゃうのかぁ・・。」

そう考えると、寂しい。

たまらなく、寂しい。

やっぱり、瑠輝のことが、好きなんだなぁ・・・。

〔そんなことは、本人には言えないけど。〕

「ね、芽紅ー。」

「ん?」

「さっき御弘先輩がきてさぁ。」

「う、うん。」

「なんか、芽紅に用があったみたいよ?」

「えー?あたしにぃ?」

御弘先輩は、憧れの人だけど・・・

あたしとはほとんど面識ないような・・・。

そこで、自然と

“憧れの人”

って出てきたことは、あまりつっこみたくないが・・・〔笑〕

「あれぇ?芽紅なら、もっと喜ぶかと思ったのにぃ。」

「あはは。」

もう、瑠輝のほうが

今のあたしには大切。

「放課後、用事があったみたい。生徒会室まできてって伝言頼まれた。」

「わ、わかった。」

あたしは、動揺しながら

返事を返した。