次の日。

あたしは久々に制服の袖に腕を通した。

「わぁー・・。制服♪なんか新鮮♪」

鏡で、全身をチェックしてると

ピーンポーン♪

と、インターホンがなった。

「はぁーーーいっ!」

あたしは部屋を飛び出した。

「黎俄君?」

「うん、そーだけど?」

「お母さんからも、お礼言わせてくれないかしら。」

「ん・・?わかった。家に入れるね。」

あたしは玄関をがちゃっとあけた。

「はよー。」

「おはよ。お母さんが話したいことがあるんだって。上がって?」

「うぃー。お邪魔しまーす。」

瑠輝は、特に抵抗なく入ってきた。

ま、1回入ったことあるもんね。

「黎俄君・・よね?」

「はい、そうですけど・・。」

「この度は、本当にありがとう。」

「は、はぁ・・。」

「この子を支えてくれて、ありがとう。私には、何も出来なかったから。」

「そんなこと・・。俺は思ったことをやっただけですよ。」

「私がお礼を言いたかったの。ごめんなさいね、時間ないのに。」

「いえいえ。そんな、気にしないでください。」

瑠輝は、ニコリと微笑んでいた。

「んじゃ、そろそろ行くか?」

「うん。」

あたしは、瑠輝といつもどうり

いや、そんなことないか。

久々に、手を繋いで

学校までの道を歩いた。