「芽紅ーっ!早く行こーっ!」

「はいはい、もうちょっと待ってよー。」

帰りホームルームが終わってから、

今日は初日だから早帰り。

・・・というわけで、

現在11時。

「いつものゲーセン?あそこのプリ、可愛いよねぇ。」

「だよねっ!行こ行こーっ!」

早く行けっ!

と、言わんばかりあたしの背中を押してくる。

あたしは友達3人と共に

ゲーセンへと向かった。


「あれ・・・?」

「ん?どしたの?」

あたしを押していた友達の1人が、いきなり立ち止まった。

何を見つけたんだ・・・?

「芽紅っ!あの子っ!」

「何がぁ?」

「朝言った、かっこいい子っ!」

「ふーん・・・。」

確かにかっこいいし

背も高いけど・・・。

年下なんでしょ?

それに、好きな人いるし。

「声かけるー?」

「年下相手に?それに、あっち2人じゃん。」

こっち、4人じゃん〔笑〕

てか、先輩に声かけられてもねぇ・・・。

向こうだって困るだろ。

「あっちもあたしら見てるくない?」

・・・。

道の向こう側を、反対向きに歩いてんだから

そう見えて当たり前。

まったく、しょうがないんだから・・・。

って・・・。あれ?

今あたし、手招きされた?