「不安だよな。もう、しゃべれないんじゃないのかって。でも、大丈夫だから。」

「・・・?」

「大丈夫だから。安心しろって。」

瑠輝は、そういいながら

あたしをベッドに押し倒してくる。

あたしの上に、またがるような

覆いかぶさるような体勢で。

あたしをじっと上から見つめる。

「ったく・・。まだ泣いてんのか?」

「っ・・・。」

「しょーがねー奴。」

止めたくても、止まらない。

苦しくて、苦しくて

上手く息が出来ない。

「っ・・!」

「俺が止めてやるよ。」

あたしの唇を、唇で覆う。

息苦しくて、少しだけ口を開くと

その隙間から舌が入り込んできた。

「お前がしゃべれなくても、俺はずっとお前が好きだよ。」

甘く、甘く

あたしの頭に響く言葉達。

「俺がお前のすべてを受け入れてやるから。」

あたしを、受け入れてくれる。

そんな人が欲しかったのかもしれない。

あたしは安心して、眠っていた。

ここだけの話、

最近は眠れてなかったから。

きっと疲れてたんだろう。

でも、もう大丈夫。

受け入れてくれる人が

ここに居るから。