最近、よく夜になると思うけど

あたしは一生このままなのかな・・・?

もう声、出ないの?出せないの?

瑠輝に

『ありがとう。』

って

『好きだよ。』

って。

もう、言葉ではいえないの・・・?

そう思うと、

自然と瞳から、涙が溢れ出した。

「お、おいっ。芽紅っ?」

瑠輝は、あたしを見て

驚いていた。

「め、芽紅・・?泣いてるの・・?」

あたしの友達も

驚いていた。

「わりっ。もう帰ってくれ。な?」

「「う、うん・・・。」」

瑠輝が、手をあわせて

片目を瞑って頼むと、あたしの友達は

「明日も、これたら来るからねぇー。」

と言って、帰っていった。

「お前、どうしたんだ?」

瑠輝はあたしの隣に座った。

どうしたか、なんて

わかるわけない。

あたし。

もう自分の声で話せないかもしれない。

そんなのやだ、

そんなの・・・

やだ、よう・・・。