ベ、ベッドに、コイツを入れんの!?

家のベッドならまだしも

このベッド、狭いんだよ!?

『こ、このベッド狭いよ?』

「いいよ、くっついて寝るし。ほら、入れろって。」

あたしをぐぃっと寄せて、瑠輝は入ってきた。

自分の位置を確保してから

あたしをぎゅっと抱きしめる。

『な、何!?』

「お前、まだ紙持ってたのかよwwもーいいから寝ろって。」

う”ーーー。

んなこと言われたって

この状況じゃ無理だよぉ・・・。

「このほうが、ちょっとくれーは安心するかと思ったんだよ。」

「・・・?」

「1人で寝るより、誰かがくっついてたほうがいいだろ?」

確かに、そうかも。

瑠輝が、帰っちゃって、いざ1人で寝るとき

絶対怖い。

不安で、眠れない。

今は、瑠輝の体温で

ポカポカ温かくて。

自然と目蓋が下りてくる。

「おやすみ、芽紅。」

それが、今日最後に

聞いた言葉だった。