う”っ・・・

やっぱお見通しか・・・。

どーしよ、どうやって答えたらいいの?

「んだよ。そんなに言いにくいわけ?」

あたしは、瑠輝の問いかけに、

コクコク、と頷いた。

「今言ったら、何でもやってやるぜ?」

・・・

どうしよう、それって甘えてもいいよ

ってこと?

うう・・・。

恥ずかしいけど・・・

『・・・キス、してくんない・・?』

あたしは、紙の端っこに、

ペンでちっちゃく書いた。

「キス、して欲しかったわけね。かーわいい。」

瑠輝は、いつもどうり意地悪な笑みを浮かべた後

あたしの唇を奪った。

噛み付くような、激しいキス。

でも、どこかちょっと優しくて。

「っ・・・。」

「おっと、わり。苦しかったか?」

フルフル、と首を横に振った。

「んならいーけど。にしても・・・。もうこんな時間だなぁ・・。」

『帰っちゃうの・・・?』

「何?俺にここに居て欲しい?」

『べ、別にそーゆうわけじゃないけど・・。ちょっと寂しい。』

「そっか。んなら俺はここにいる。」

『・・・ありがと。』

やっぱ優しい。

しゃべれないのって苦しいし

何回か、声を出そうと頑張ったんだけど・・・。

やっぱり出てくれない。

あたしの身体、どうしちゃったんだろう・・・?

「精神的にも、混乱してんだよ。何日か経ったら、すぐしゃべれるようになるって。」

瑠輝は、あたしの頭をポンポン、と

軽く撫でながら言った。

なんで、あたしの思ってることが

わかったんだろう・・・?

『ありがと、今日はもう寝るね。』

「んじゃ、俺もベッドに入れろよな。」

・・・え?