「・・?ふ、ふわぁ・・・。」

パチリ、と目を開くと

目の前には、瑠輝の顔。

「っ!?」

思わず声をだしそうになったけど

なんとなくなれてきたのか、悲鳴を上げるほどじゃない。

“仮”彼氏ができてから

まだ数日。

・・・と言っても、もうちょっとで一週間。

なんだか、ちょっとだけ

瑠輝のそばにいる毎日が楽しくて仕方なくなってきた。

「瑠輝~?もう朝だよー。」

「・・ん・・?」

「ん・・?じゃ、ないってばぁ。」

「んだよ・・・。」

もー・・。しょうがない奴。

「おきてってば。」

「・・芽紅・・?」

「そーだよ。」

やっと起きたみたい。

今日、学校なのになぁ・・・。

授業遅れちゃう。