「なんなの?あいつ。」

“気づいてくれてさんきゅ”

あたしの頭の中で

ずっとリピートされる言葉。

「やっぱ、無理してたんじゃん。」

あれで、よかったのかな・・?

言って、よかったんだよね・・・?

あたしにあいつの気持ちが

全部わかるなんて

図々しいことは言わないけど。

でも、なんか

支えてあげたくなった。

ちょっとでも、無理せず笑っていられるように。

あたしは何か、したかったんだ。

「別に、好きなわけじゃ・・・ないんだから。」

そんなに簡単に、素直になれるわけじゃない。

あたしはいつもそう。

正直言えば、心のどこかで瑠輝に惹かれてる。

ここ何日か、先輩のことなんか考えていないくらい

惹かれてきている。

ずっとずっと続いてほしい。

そんな風に思うほど、充実してるのかもしれない。

あいつはどーなのかなぁ・・・?

“仮”としかみてないの?

それとも“マジ”になってくれてるの?

それをきくのが怖いから

あたしは素直になれない。

傷つくのが嫌だから

あたしはホントの気持ちを言わない。

・・ホントは・・

言いたいのに・・・。ちぇ。


〔~芽紅said.end~〕