学校にて。

「げー・・。人多いなぁ・・・。」

クラス発表の掲示板の前には、ありえないほどの

人、人、人。

どんだけ混んでんだよ、ここ。

「ま、こっからでも見えるか。」

俺の身長は、170cm。

それなりに高けーから、まぁ便利だったりする。

「4組か。ま、どーでもいいや。」

適当に1年過ごせばいーや、と思いながら

俺は校舎に向かった。

「ん・・・?あの女・・・。」

ふと、人ごみにまぎれてちょろちょろしている

女が目に入った。

大丈夫かよ・・・〔笑〕

「ったく・・。ちっちぇのに、あんな人ごみ歩けねーだろ。」

俺は仕方なく、そいつの後ろについていって

周りの奴らを睨む。

あれ・・・?

なんで俺、んなことやってんだ?

「って、気づいてねーし。」

その女は、俺の気配にも気づかずに

友達のほうへとかけていった。

「あいつ、1年・・・だよな?どこのクラスなんだろ?」

珍しく面白いものを見たからか

俺は、少し上機嫌で教室に入った。