「今日、俺とデートしね?」

そう、コイツが言ってきたのは

今から2時間前にさかのぼる。


「はぁ?どうしたの、いきなり。」

「いいじゃん。お前、どうせ暇だろ?」

今日は、土曜日。

確かに暇ではあるんだけど・・・

なんでこう、俺サマ主義かなぁ・・・

「デート誘うにしても、もうちょっとさぁ・・。」

「何?もっとエロイサービスつけて欲しかった?」

「んなわけないでしょ!もーいい。」

「怒んなって。恋人同士なんだし、デートくらいしよーぜ?」

「別にいいけどさぁ・・・。」

「んじゃ、2時間半後にお前んち行くから。」

瑠輝はそれだけ言うと、

ぴ、と電話を切ってしまった。


・・・んで、今に至る。

後30分でくるんだけど、着ていく服が決まらなくて

鏡の前で、自分とにらめっこ中。

「うーーーん・・・。」

ワンピースがいいか、とか

春っぽい感じ?

とか。

服にはきょーみなしのあたしも

流石に悩む。

「よし!決めた!」

可愛い系のワンピースの上に

薄めのニットを羽織る。

うん、完璧〔笑〕

鏡の前で、バシっとポーズを決めてみたり

クルクル回ってみたり。

全身を確認する。