「・・・可愛い奴。」

瑠輝に背を向けたまま、

あたしはぼそっと

「可愛くなんか、ないし。」

と呟いた。

「お前は可愛い奴だよ。」

あたしの手を片方だけ握って

あたしを後ろから抱きしめてくる。

あたしの背中に、あったかい

瑠輝の体温が伝わった。

「な、何すんの?」

「なんか、ねみー。っと思って。このまま寝ね?」

「は?」

「いいじゃん、ほらほら。早く寝る。」

瑠輝は、簡単にあたしを押し倒して

部屋の電気をぱちっと切る。

「えっ・・?ちょ、ちょっと。」

「んだよ。もーいいじゃんか。このままで。」

いつの間にか、あたしの隣に

ゴロン、と寝転んでいた瑠輝が

あたしを見ながら呟く。

いやいや、よくねーし。

何がいいんか言ってみい!

「おやすみー。」

「・・・ほんとに寝んの?」

「何?もっとエロイことしたい?」

「んなわけないでしょ!・・おやすみ。」

あたしは諦めて、しょうがなく瑠輝の隣で寝ることに。

はぁ・・・

なんでこんなことになったんだろ・・・