「なぁ、今日お前んち泊まっていー?」

「はぁ?あんたんち、あたしんちの隣でしょーが。」

「なんか、家に帰りたくねーの。」

意味わかんない。

コイツ、どうしちゃったの?

「なんで?」

「お前と離れたくねーから。」

「っ!?」

な、なんてセリフを・・・!?

しかも、マンション8階のエレベータ前で。

「あ、あたしんち親いるしっ!」

「いいじゃん。んじゃあ俺んちくる?」

「それも無理っ!」

あぁーーーっ!

どうしたらいいのぉーー?

「友達って言って、部屋入れてくれたらいいから。」

「お風呂とか、どうすんの?」

「夜中入る〔笑〕」

・・・。

迷う余地なくダメなんだけど・・・。

なんか、ダメって言えない・・。

ここで突き放したら、なんか・・ねぇ。

「・・・わかった。静かにしてよね。」

「うぃー。」

瑠輝は、ご機嫌だ。

あぁ。

お母さんになんて説明したらいいんだろ。