その後、

顔の火照りは中々とれず

友達に質問づめにされながらも・・・

何とかSHRを終えて、放課後。

「はぁ・・・。」

「芽紅ー?どしたの、溜め息なんかついて。」

「別にぃー。ちょっとお疲れなの。」

「ふーん。」

友達と話しながら、靴箱までの道のりを歩く。

「あっ!芽紅、あそこっ・・・。」

「ん?・・っ!?る、瑠輝?」

あたしの靴箱の前で待っていたのは

いつもの俺サマ顔の瑠輝。

「ど、どうしてここに?」

「一緒に帰りたいから。」

「あ、あっそ。」

なんでこの人は、ここまではっきり物を言えるんだろう・・・?

「芽紅、彼氏ぃ?」

「んっと・・・。」

友達は、すぐに食いついて

あたしに質問を投げかける。

その質問が、1番答えづらいんだけどなぁ・・・。

どうしたらいいんだろ?

「そいつ、俺の彼女。」

「ちょっ・・。瑠輝っ!?」

あたしが驚いていると

「きゃーーっ!やっぱりぃー!」

と、あたしの友達の声がした。

「ちょーかっこいいじゃんっ。じゃ、また明日ね、芽紅。お邪魔したら悪いもん。」

「あ、ちょっとぉ・・。」

あたしにブンブン手を振って

帰っていく友達を、

あたしはボーっと見送った。

「もぉー・・。誤解されたらどうすんのよ・・。」

「いいじゃねーか。別に。」

瑠輝は

「ほら、帰っぞ。」

と、あたしの手を握った。

「はいはい。いーですよ。」

どーせ、おんなじマンションだしね。

あたしは、少しだけ

瑠輝に引っぱられながら、いつもの道を歩いた。