図書室にて。

「あんた、いっつもここでサボってんの?」

「まぁな。なんで?」

「成績やばくない?」

「へーき。俺、頭いいから。」

瑠輝は、得意げに鼻を鳴らした。

ふーん・・・

こいつ、頭いいんだ。・・・なんか意外〔笑〕

「芽紅もサンドウィッチ食べる?」

「へ?」

あたしが、返事をする間に

ん、とサンドウィッチが突き出される。

「食べていいの?」

「いいけど、そのままかじっとけよ?やってみてーことあるから。」

「わ、わかった。」

やってみたいことってなんだろ?

こいつの言うことは、

半分くらいよくわかんないや。

「はむっ・・。」

パクリ、と突き出されたサンドウィッチをかじる。

すると・・・。

「お、うめーじゃん。」

反対側から、瑠輝がサンドウィッチをかじってきたのだ。

や、やってみたいことって

これ!?

ポッキーゲームの、サンドウィッチ版!?

「何照れてんだよ。」

「て、照れてなんかないしっ//」

「ふーん。」

瑠輝は、あたしのことなんかお構いなしに

サンドウィッチを食べ進めていく。

あたしが、かじったままだというのに。

「も、もう離していい?」

「ダメ。俺が食い終わるまでそのままでいろよ。」

「っ!?」

そ、それって、

“キスしたい”

って意味?

だってだって、コイツが食べ終わる頃には

あたし達の距離が、すごーっく近くなってるわけで・・・

ぎゃーーーーっ!

どーしよ。