~授業終了後~

「ふぃー・・。やっと終わったぁ・・・。」

眠くて死ぬかと思った

授業を切り抜けて、やっと10分休憩。

「芽紅ーっ!ちょっときてーっ!」

あたしを呼ぶ、友達の声。

ずいぶん興奮してるみたいだけど・・・

どうしたんだろ?

「何ー?どしたのー?」

「廊下廊下!イケメン発見!」

「イケメン・・・?」

ひょこっと廊下に顔を覗かせると・・・

「お、芽紅見つけた。」

「る、瑠輝っ!?」

なんで、こんなところに!?

「他に誰に見えんの?ちょっとこいよ。」

「えっ?別にいいけど・・・。」

こいつさぁ、

自分が注目浴びてんの

気づいてんの?

「ほら早く。」

「あ、ちょっと待ってよっー。」

瑠輝に手を引っぱられながら

階段を下りていく。

「ちょっと、ドコ行くの?」

「こーばい。腹減ったから。」

「ふーん。」

なーんだ、買い物のおつき合いか。

別にそれくらいならいいけど。

あたしの学校は、

朝だろうと、夕方だろうと

もちろん昼だろうと。

いつでもパンを販売している。

「おばちゃーん。サンドウィッチ1つーっ!」

「あら?また黎俄君?」

「そーだけど?どーかした?」

「ちゃんと授業受けなさいよー?・・あら、今日は女の子連れてるの?」

「おうよ。」

瑠輝は、ちらっとあたしのほうを見て

「コイツ、俺の彼女。」

と、言った。