一方、瑠輝は・・・。

「何が『また後でね。』だよ・・・。」

俺は、下駄箱に手を突いて

はぁ・・・っと息を吐いた。

「あいつは無意識にやってるんだろうけどさぁ・・。」

こっちが変に意識してしまう発言は

やめてほしいものだ。

“また後で”

ってことは、

“また会いたい”

って意味なんじゃねーの?

あいつに限ってそんなことはねーだろうけど

俺は、期待してしまう。

ちょっとのことでも

期待してしまうんだ。

「あぁー。もーなんだってんだよー・・・。」

俺は1人、頭を抱えた。

このまま教室になんか、上がれるかよ〔笑〕

保健室のベッドでも借りて

授業サボってやろう、っと一瞬考える。

「やめた。」

・・図書室にしよ。

俺は、さっさと上履きに履き替えて

教室とは別校舎の図書室へと

向かうのだった。